こんにちは、小太郎です。
転職活動ってどんな流れ?
何から手をつけたらいい?
30代でも大丈夫?
大丈夫、全て解説します!
エンジニアに転職したいと思うけど、具体的に何から手をつければいいのか、よくわかりませんよね。ぼくもそうでした。不安ですよね。
どの言語がいいの?
プログラミング勉強して、それで?
いつまで勉強すれば良いの?
求人はどうやって探すの?
初めはわからないことだらけです。
この記事では、30代未経験エンジニア転職経験者の小太郎が、絶対勝てる転職の方法をゼロから完全解説します。この記事をみれば、未経験エンジニア転職の全体の流れと、これからやるべきことがはっきりとわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
・転職活動の全体の流れ
・今から何をすれば良いのか
プログラマーとエンジニアの違い
解説を始める前に、用語について確認しておきましょう。
「プログラマー」と「エンジニア」という言葉のどちらも見かけることがあると思いますが、違いがあるのでしょうか?
ざっくり言えば、同じ意味です。このブログでもあえて同じ意味として使っています。パソコンをカタカタして、プログラムを書く仕事を指します。
ただ、正確に言えば意味が違います。
「プログラマー」とは?
プログラマーというのは、パソコンでプログラムを書く人です。一般にイメージする言葉の意味と同じですね。
「エンジニア」とは?
問題はエンジニアの方で、正確には「システムエンジニア」という業種で、SEと呼ばれるものです。
システムエンジニアの主な仕事の内容は、お客さんからの要望を聞いて、それをどんなふうにパソコンを使って実現するのか、設計を考えることです。
つまり、お客さんとプログラマーの間に入って、お客さんの要望をプログラマーが分かる形に翻訳する、ということです。
お客さんから正しく要望を聞き出す能力などが求められますが、実際のプログラミングはしません。
ぼくの知人のSEさんは、もう何年もコードを書いていないと言っていました。
転職ではどちらを目指す?
プログラマーを目指すべきです。ちゃんとプログラミングができるようになれば、フリーランスの道や、副業で稼ぐこともできるので、働き方が広がるからです。実際、プログラマーを経てシステムエンジニアになることがほとんどと言われます。
この記事では一般的は表現を使って、以後「エンジニア」という言葉を使います。正確にはプログラマーの意味だと思ってください。
エンジニア転職、完全マニュアル
1.プログラミング言語選び
まず最初にやることは、言語選びですね。プログラミング言語って沢山あって迷いますよね。安心してください、答えがあります。
言語の違い
Webエンジニア?
バックエンド?
フロントエンド?
アプリエンジニア?
なにそれ?
言語によって何ができるかが変わってきますので、まずはそこを簡単に確認しましょう。
・Webサイト/PCアプリ/業務用アプリ:
・見た目(フロントエンド)
・裏側(バックエンド)
・スマホアプリ
大きく分けると、プログラミングでできることは上の通り。Webサイトの見た目を作るにはHTMLとCSSと…みたいにそれぞれに対して使える言語が決まっています。
では、なにを目指せば良いのか。
結論は、スマホアプリです。
スマホアプリを作るべき理由
最も簡単で、できたら一番便利だから、です。コスパ最強と言えます。ちなみにスマホアプリは、企業に頼んだら一個300万円くらいします。技術の価値も高いです。
言語はなに?
アンドロイドアプリとiOSアプリで言語が異なります。アンドロイドならKotlin、iOSならSwiftという言語を使います。
iOSアプリはMacPCがないと作れないので、MacPCを持っていない人は必然的にKotlinを選択することになります。MacPCではどちらの開発もできるのですが、どちらかというとiOSアプリ開発の方が簡単なので、Swiftをおすすめします。
言語の選び方については、別の記事に詳しくまとめているのでそちらも参考にしてみてください。
2.プログラミングの勉強
言語が選べたら、次は、プログラミングの勉強です。何か一冊、軽めの入門書を読めばいいです。アプリ開発ではなく、言語自体の説明をしているテキストです。
プログラミング学習には2つ注意点があります。
学習時の注意点
1)コードを書きながら読むこと
2)暗記しようとしないこと
簡単に説明します。
コードを書きながら読む
実際に手を動かしてコードを書いてみること。ぼくも、写すことに何の意味があるのかと最初は思いましたが、絶対やった方がいいです。意外と書いてみることで、あ、ここ大文字なのが重要なんだ、とかこの一行何の意味があるんだろうとか、いろいろ見えるものがあります。いままでプログラミングなんてやったことないっていう方は、とりあえず騙されたと思って、最初の一冊だけコードをうつしながら進めていきましょう。
暗記しようとしない
プログラミングにおいて、暗記力って今後も全く必要とされません。わからなくなったら調べればいいだけだからです。暗記しようとし始めると、テキストにかかる時間が2倍にも3倍にもなって非常に効率が悪いので、絶対にやめましょう。
このステップで気をつけること
ぜひいまからプログラミングを勉強する方に知っておいて欲しいことがあります。ぼくは最初ここが分かっておらず、テキストに時間をかけすぎました。
プログラミングの勉強を一生懸命したからといって、実際にアプリを作れるようにはならない、ということを理解しましょう。プログラミングとアプリ開発の関係性は、数学と物理の関係に似ています。たしかに物理の問題を解くのに数学は必要ですが、数学だけやっていても物理が解けるようにはなりませんね。プログラミングも同じで、アプリ開発ができるようになるには、アプリ開発の勉強をしないいけません。あまりプログラミング自体の勉強に時間をかけすぎないようにしましょう。
3.テキスト通りにアプリ開発
いよいよアプリ開発です。「Kotlinで作る、はじめてのAndroidアプリ開発」みたいなテキストをみながら、それに沿ってアプリを作ってみましょう。
テキストの選び方にもポイントがあります。
1)できるだけ新しいもの
2)コードの省略が少ないもの
簡単に説明します。
できるだけ新しいものを選ぶ
プログラミング言語やアプリ開発ソフトは、頻繁にアップデートがあります。古いテキストだと、言語やソフトの仕様が現在と違っていて、テキスト通りに書いているのにエラーがでてしまうことがよくあります。これは初学者には挫折ポイントになってしまうので、とにかく新しいものを選びましょう。
コードの省略のないものを選ぶ
プログラミングにはいつものお約束みたいな最初の数行があったりするのですが、テキストによってはこの辺を省略して書いているものがあります。知っている人からしたら問題ないのですが、初学者は何がお約束で、何が必要ないかの判断がつかないので、そのままコードを書いてエラーになるということがよくあります。最初は、とにかく全部書いてあるものを選びましょう。
省略の多いテキストは、アマゾンレビューに「このテキストは省略が…」みたいなレビューが大体あるので、参考にしましょう。
このステップの目標は、アプリ開発の流れを一通り経験することです。途中で変にアレンジを加えて時間を使ってはいけません。それは次のステップの課題です。とにかく、さっさとテキスト通りに終わらせてしまいましょう。
失敗しない教材の選び方については、別の記事で詳しく解説しています。よかったらそちらも参考にしてください。
4.オリジナルアプリの作成
いよいよオリジナルアプリの作成です。これが転職で使う、メインの実績になるので気合を入れて取りかかりましょう。とはいえ、テキストで作ったものをアレンジすれば良いです。
実用的なアプリを1-2個作れると良いです。お遊びのアプリではなく、実用的なアプリです。具体的には自分の強みを活かした、自分にしか作れないもの、です。あなたの強みで一番強いものは、おそらく今の仕事の知識と経験だと思いますので、その関係のアプリがいいです。
技術的に難しいものではなく、発想が良いものを作りましょう。本当にあると便利なもの、です。そして、リリース・運用まで行いましょう。リリースして、みんなに使ってもらって、フィードバックをもらって修正して、という運用の流れをしっかりとこなしておくことが、ライバルと差をつける実績になります。
運用については、今の仕事の中で実際に使えると最高です。情報漏洩とかには気をつけてもらって、たとえば新人用の、業務上の抜けがないかチェックして確認できるアプリとかでもいいですし、とにかく、あなたが業務上でこういうアプリがあったら便利なのに!って思うアプリを作れるといいですね。
これが転職では最大のアピールになります。だから、仕事を辞めてスクールに行くのは絶対お勧めしません。最高の実績を作る機会を自ら放棄するわけですから、完全にNGです。
5.企業を探す
どんなに頑張っても、企業選びを間違えると受かりません。ここは絶対に押さえましょう。
企業選びは非常に重要です。どれだけ勉強しても、企業選びを間違えると台無しになります。例えば、絶対NGなのは転職エージェントに任せることです。求人サイトから探すのも良くありません。その理由は後ほど説明します。
NG企業
まず自社サービスがない企業は絶対NGです。専門的にはSIerやSESといった企業のことですが、簡単に言えばプログラマーの下請けや派遣業者みたいなものです。企業は、ただプログラミングができる人が欲しいだけなので、業界未経験ではアピールのしようがありませんし、待遇も低めなので、狙うメリットがないです。
もう一つは、大手企業も避けた方が良いです。大手は内部組織が細かく分かれているので、企画は企画、プログラマーはプログラマーみたいな感じで、プログラミングスキル以外の強みが推しづらいです。あと優秀な新卒も多く、戦いにくいです。
狙うべき企業
狙うべきは、勢いのあるベンチャー企業です。ベンチャー企業は、社員が少ないので、ひとりひとりに求められる仕事の範囲が広く、あなたの付加価値、つまり前職の経験が評価されやすくなります。特に自社サービスの成長に有益だと判断されれば、先行投資としてあなたを高待遇で雇ってくれる可能性も高くあります。
社長面談までが近いのもいいところです。中途の戦略の基本は現職の経験など、付加価値でごり押すことになりますが、こういう変化球的押し方は、決定権を持つ人に直接アピールする方が有効です。
ここまで頭に入れたら、具体的に企業を探していきます。
ポイントは次の通り。
・あなたをお客さんにしている企業
・あなたの仕事をIT化している企業
では、しっかり解説します。
あなたをお客さんにしている企業
例えば、あなたが看護師さんなら電子カルテ開発の会社とか、あなたが営業職なら営業支援・管理アプリを展開している企業とかです。企業からしたら、顧客側の業界で実際に働いていた経験は、自社サービスを成長させる上でものすごい価値があるものです。そこがあなたのアピールポイントになります。
あなたの仕事をIT化している企業
例えば、あなたが不動産屋さんなら、独自に住宅検索サービスを作っている企業とか、もしあなたがスポーツジムのトレーナーさんなら、筋トレ・体調管理アプリを開発している企業とか、ということです。その道のプロであるあなたが入ってくれれば、企業のサービスの質の向上が見込めますし、競合他社との決定的な差別化にもなるので、あなたは重宝されます。
実際、ぼくはこのパターンでした。実はプログラミングテスト受ける前に、ほぼ採用が決まっていました。
ただ、未経験採用の相場感や何年くらい経験を積めばどのくらい年収が上がるのかという目安を知るには眺めるのも良いと思います。企業の探し方は、自分の強みがアピールできる企業をまず普通に探しましょう。そして、その企業の採用ページをみて、求人がでているか確認しましょう。もし、経験年数がある人のみ求人が出ていたとしても、あなたの強みがその企業にとって確実にプラスになると感じられたら、連絡をとってみても良いと思います。企業としても、特別な強みを持った業界未経験者が応募してくることを予想していないと思うので、あなたの実績などを伝えて、採用審査してもらえるか聞いてみれば良いと思います。とにかく、求人サイトからではなく、自分の強みにあう企業から探すというのを間違えないようにしてください。
6.応募
繰り返しになりますが、転職エージェントや求人サイトから応募するのはNGです。良い企業をみつけたら、そのホームページから直接応募してください。企業にとってあなたの強みが活きると感じられたら、応募という形ではなく、相談という形で連絡をとってみるのもありだと思います。
ぼくも、はじめはお互いの意識を確認するためのインフォーマルな面談がありました。
7.履歴書作成
履歴書はスカスカにならないように気をつけましょう。フォーマットが決まっていない時は、あまり空白のでないフォーマットを選んで使うようにしましょう。
履歴書でアピールすることは以下の通りです。
1)仕事の実績
2)プログラミングの実績
詳しくみていきます。
仕事の実績
さらに細かく分けると次のようになります。
1)仕事の実績
・社員としての実績
・ 個人としての実績
社員としての実績というのは、課長として課をまとめていたとか、社内で勉強会を主催していたとか、こんな案件を担当したとかそういうものです。応募した企業に、あなたを採用することのメリットをアピールするための材料ですので、「年上も年下もいる課をまとめていたから、円滑なコミュニケーションには自信がある」みたいな方向です。
30代で転職すると年下の上司がつくこともあります。扱いにくいと思われないよう、コミュ力はアピールしておこう。
個人としての実績というのは、その業界の専門的知識や豊富な経験があるということを示す実績です。資格を持っているとか、受賞歴があるとか、学会に行ってるとか、そういうものです。小さなものでも構わないので、どんどんアピールしましょう。
プログラミングの実績
これも細かく分けられます。
2)プログラミングの実績
・努力できる実績
・プログラミングスキル
・サービス運用実績
では説明します。
努力できる実績は、「フルタイムで働きながら、月100時間勉強しました」みたいなことです。入社後も自分で勉強を続けられるので、教育コストは少ないですよ、というアピールです。
このアピールのために、勉強時間は測っておきましょう。具体的な数字があると説得力があります。
プログラミングスキルは、こんなアプリが作れますよ、というものです。プログラミングの資格を持っていればそれもここに入りますね。この点については、成果物のコードを提出したり、プログラミングテストを受けさせられることなどもあります。
サービス運用実績は、必須ではないですがあると有利です。作ったアプリを実際に運用した実績のことです。ユーザーの声をとりいれて機能を改善したり、会社に掛け合って社内業務に取り入れたり、ということです。ここまでできている応募者は少ないので、ライバルと差をつけるために、しっかり運用まで行っておきたいですね。
8.面接
面接とテストの順番は企業によって変わりますが、とりあえず面接からみてみましょう。
面接でアピールすることは以下の二つ。
1)専門的な能力
2)コミュ力
では解説です。
専門的な能力
あなたの専門性が、企業にとってどのように活きるのかということをアピールします。あなただからこそ気が付くサービスの改善点や、今後の展開の方法などを話しましょう。プログラミングスキルなんて置いておいて、あなたの専門性が欲しいと思ってもらえたら勝ちです。
コミュ力
これは人柄も含めて、です。「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるように話しましょう。アピールに夢中になってはいけません。面接もあくまでコミュニケーションなので、相手が嫌な気持ちにならないように配慮しながら、やりとりをしましょう。
9.テスト
プログラミング関係のテストです。プログラミングスキルをみる形式はいろいろですが、アプリ開発まわりの知識問題や、実際にコードを書くプログラミング試験とか、企業の人と相談ありで課題を解いていくという変わった形式の試験もあったりします。このテストの成績は、採用かどうか決まるというよりは、待遇のレベルが決まると考えた方がいいと思います。
ぼくの場合は、HireRooという試験代行サービスを使った試験でした。この試験は満点を取る裏技があるので、もし受ける場合は、連絡をくれれば対策教えます。
10.給与交渉
最後は給与交渉です。これ、やらないと損するだけなので、絶対やりましょう。
給与交渉が成功するのは、企業側があなたを絶対欲しいと思っている場合です。つまり、小手先のテクニックより、事前に面接などでどれだけちゃんとアピールできたかによります。あとは変に相手を操作しようと思わず、誠実に相談しましょう。それが一番です。
ぼくは、週4日勤務にしてもらったり、月給を数万あげてもらったり、と条件をいろいろのんでもらいました。ひるまず、希望を伝えましょう。
以上が、転職活動の全過程です。
一番大変なのは、結局アプリ開発のところですね。その辺りがしっかりできていれば、企業からは欲しがられますので後はスムーズに進みます。大変なことと同じくらい、楽しいこともたくさんありますので、頑張っていきましょう。
まとめ
未経験エンジニア転職の全過程
1.プログラミング言語選び
2.プログラミングの勉強
3.テキスト通りにアプリ開発
4.オリジナルアプリの作成
5.企業探し
6.応募
7.履歴書作成
8.面接
9.テスト
10.給与交渉
未経験エンジニア転職の全過程を上の表にまとめました。
1.プログラミング言語は、スマホアプリ開発用の Kotlin か Swift を選ぶのでした。Mac PCがなければ Kotlin 、あるなら Swift を選びましょう。
2.言語が選べたら、次はプログラミングのテキストを一冊読みましょう。手を動かしながら読むのがポイントでした。
3.プログラミングのイメージが掴めたら、アプリ開発の入門書の通りに、アプリを作ってみましょう。とにかく一通りアプリ開発を体験するのが目的です。
4.いよいよオリジナルアプリの作成です。転職の最も重要な実績になるところでした。実際に使えるアプリを考えましょう。
5.アプリもできたら、次は企業探しです。自社サービスをもつベンチャー企業を狙うのでした。あなたの強みが活かせる企業を探しましょう。
6.企業への応募は、直接ホームページからやりましょう。転職エージェントや求人サイトはNGでした。
7.履歴書では、これまで頑張って作った実績をしっかりアピールしましょう。
8.履歴書が通れば、いよいよ面接ですが、面接ではあなたの専門性とコミュ力をしっかりとアピールすることが大切でした。
9.面接の前か後にプログラミングのテストがあるかもしれません。出来は給与に直結するので、頑張りましょう。
10.全てが終わったら、忘れずに給与交渉をしましょう。やらないとただ損するだけなので、ひるまず希望を伝えましょう。
全体の流れが掴めたら、あとは各ステップを着実にこなしていくだけです。エンジニア転職は、働き方の大きな転換点になります。自分の理想の働き方を掴み取るため、頑張っていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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それではまた!
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